さんまのつみれ汁
気仙沼の家庭の定番
さんまを一尾まるごと、すり鉢でたたいて汁にする。骨も皮も無駄にしない、浜の家庭で一番よく作られてきた汁ものです。つみれから溶け出す旨みが、そのまま出汁になります。
調理時間目安
約35分
分量
4人分
下ごしらえ(さんまの選び方・三枚おろし)
鮮度のよいさんまの見分け方
- よく太っていて、身に厚みがあるもの。脂がのっています。
- 黒目のまわりが澄んでいるもの。濁っているものは時間が経っています。
- 口先と、尾びれの付け根のまわりが黄色みを帯びているもの。
- 全体が銀色に光り、張りがあるもの。
三枚おろしの手順
- 1包丁の刃を寝かせ、尾から頭に向かって軽くこそげ、うろこを落とす。
- 2胸びれの後ろに包丁を入れ、頭を切り落とす。
- 3腹を肛門まで切り開き、内臓をかき出す。
- 4流水で腹の中の血合いを洗い、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取る。
- 5中骨に沿って包丁を入れ、頭側から尾に向かって身をはがす。裏返して同様におろす。
- 6腹骨をそぎ取り、小骨は骨抜きで抜く。
このレシピの主役
生
生さんま(丸のまま)
すり身に加工しやすい、丸ごと一尾のタイプです
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材料(4人分)
| さんま | 3尾(三枚おろしで約200g) |
| すり身の下味 | |
| 味噌 | 大さじ1 |
| おろし生姜 | 小さじ1 |
| 卵 | 1/2個 |
| 片栗粉 | 大さじ1 |
| 汁の具材 | |
| 大根 | 150g |
| 人参 | 50g |
| 木綿豆腐 | 200g(約2/3丁) |
| 長ねぎ | 1/2本 |
| 水(またはだし汁) | 800ml(4カップ) |
| 汁の調味料 | |
| 塩 | 小さじ1/3 |
| 薄口しょうゆ | 大さじ1 |
| 酒 | 大さじ1 |
| 七味唐辛子(お好みで) | 適量 |
作り方
- 1
さんまは頭を落として内臓を取り除き、水洗いして三枚におろす。ハラス(腹骨)と小骨を除いておく。
- 2
身を包丁でできるだけ細かくたたき、味噌・おろし生姜・卵・片栗粉を加えてさらによく練る。スプーンで落とせるくらいのかたさに整える(フードプロセッサーがあれば、たたいた身を移して撹拌すると早い。すり鉢でも可)。
- 3
大根と人参はいちょう切り、豆腐は大きめの角切り、長ねぎは斜め切りにする。
- 4
鍋に水(またはだし汁)を入れ、大根と人参を加えて柔らかくなるまで煮る。
- 5
野菜に火が通ったら、すり身を大きめのスプーンで一口大にすくって落とし入れる。アクが出たら取り除く。
- 6
つみれが浮き上がってきたら、塩・薄口しょうゆ・酒で味を調える。
- 7
豆腐と長ねぎを加え、ひと煮立ちさせて火を止める。器に盛り、お好みで七味唐辛子をふる。
おいしく作るコツ
- 特別な道具がなくても、包丁1本でつくれます。細かくたたいた身を、さらに包丁の腹でこすりつぶすように押し練ると粘りが出て、ふわっとしたすり身に仕上がります。フードプロセッサーやすり鉢があれば、その分早く仕上がります。
- つみれが浮き上がったら火が通ったサイン。煮すぎると硬くなるので、浮いてから2〜3分で仕上げる。
- 汁が濁るのを防ぐため、つみれを入れたら煮立てすぎず、ふつふつ程度の火加減を保つ。
- すり身のかたさは片栗粉で調整する。ゆるければ足し、締まりすぎたら卵を少量加える。
気仙沼・三陸メモ
気仙沼市の紹介でも、さんまの身をすって丸め、汁に入れたものを「すり身汁」と呼び、家庭料理としてよく食べられていると記されています。同じ料理でも石巻地域では、大根のひき菜を松葉に見立てて「松葉汁」と呼ぶそうです。


